Azurion7(オランダのフィリップス社製最新装置)を導入し、2023年の10月より稼働を開始しました。
C-アームが2つ搭載されているバイプレーンシステムであり、一度の造影で2方向から同時に撮影可能な構成となっています。画像構成のキモとなるフラットパネルは、20インチと15インチの2種類のサイズで、広い視野が必要となる頭部領域や腹部領域、深い角度付けを必要とする循環器領域の両方に対応が可能となります。
操作性も申し分なく、ベッドサイドに位置するタッチパネルを用い、術者が清潔下で様々な操作をすることが可能です。スマホ感覚で画像の拡大ができ、3D画像を動かして観察することもできます。
アプリケーションも豊富に搭載されており、なかでも脳動脈瘤の血流解析ができる「Aneurysm Flow」は最新の技術です。脳動脈瘤のどの壁に力が加わっているのか、また治療前後で血流がどのように変化したかを可視化できるため、治療方針の一助となります
導入から数か月たち画質の調整や担当技師の研修が落ち着いた段階であり、装置を使いこなすところまでは到達していないのが現状ですが、装置のスペックを最大限に引き出せるよう努力していく所存です。
血管撮影担当 北畠(太)