CT気管支ナビゲーション


当放射線技術科では、ヘリカルCTで得たボリュームデータを画像処理し、三次元表示を行う3DワークステーションZiostation2(写真1赤丸)を活用して、肺がん手術や経気管支鏡生検(TBLB)などの支援を目的とした画像提供を積極的に行っています。
TBLBは呼吸器内科が月10件程度行っていますが、病変まで到達する気管支の経路を作成した画像を提供しています。術者が確認のために見る透視画像と類似したRaySum画像、気管支鏡の視野と同様の仮想内視鏡表示(VE)(図1)によって検査をスムースに、かつ正確にナビゲートします。
TBLBの支援画像の作成で大事なことは、病変に向かう気管支へのルートをつけることですが、対象の病変を選択するだけで気管支口から病変までの最短ルートを自動で選択してくれます。当院放射線技術科の技師はローテーションで複数のモダリティーの対応が求められるため、画像処理にはまず使いやすさも求められます。近年の3Dワークステーションでは画像処理能力の進歩によって、高い精度で誰もが使いやすいものとなってきています。今後も画像処理を最大限にいかしつつ、各診療科の診断、治療に迅速に提供できるよう当院放射線技術科全技師が努力しております。