当院の健診センターがリニューアルされました!


当院のリニューアル工事が進行中であるのは、すでにご存知であると思いますが、待望の第一期工事がこの春に完了いたします。今回竣工する新B棟には、病棟のほか、放射線治療施設や薬剤部、職員食堂などのほか、私どもが勤務します健康医学センター(健診センター)も入ります。これを機にセンター常設のX線機器も更新されますので、この紙面をお借りして、新機種のご紹介をさせていただきます。
当科の診療放射線技師は「安全に精度の高い検査や治療を低被ばくで提供する」という共通目標で日々業務を行っていますが、まさにそれを実現するためのサポート役として、申し分ないデヴァイスを手に入れることができました。特に安全面においては、被検者様にご協力していただき体位変換をお願いしている胃X線検査の前壁撮影逆傾斜時の安全をサポートしてくれる「自動肩当て装置」の存在は、我々としても待望の装置であり、昨年あった群馬での死亡事故のような危険は回避するのは当然ですが、被検者様にも検査時の安心感をご提供できると強く思う次第であります。胸部X線装置も更新され、X線TV同様、高精細な Panel Detector(FPD)の搭載モデルが導入されたことも精度をさらに向上させる一因となることを期待します。また、近年、話題になりがちな放射線被ばく管理についても、今回導入された装置はいずれも、一検査あたりの入射線量(計算値)がリアルタイムで表示され、効率よく管理することができます。胃X線検査を行うFPD搭載X線TV装置(写真1、2)は、パルス透視やDose rateを設定することができるため従来の機器より半分の透視線量で検査を行うことができます。今後、これらの装置の至適な安全運用と精度向上の手技を模索していこうと思っております。
センターのオープンは6月半ばの予定です。この稿がお目にかかる頃にはすでに軌道に乗っていると思います。もちろん先生のご利用も心よりお待ち申し上げております。

検診1

少し宣伝をさせていただきます。
当院健康医学センターでは、より多くの方が便利にご利用いただけるよう、基本人間ドック、脳ドック、乳がんドックがインターネットで予約できるようになりました。当院ホームページの健康医学センターのバナーより入ることができます。どうぞご利用ください!
また、センターの公式Facebookページも開設されましたので、併せて、よろしくお願いいたします。

横山力也 (日本消化器がん検診学会認定 胃がん検診専門技師、NPO法人日本消化器がん検診精度管理評価機構 胃がん検診読影部門 B資格)