ピンクリボンアドバイザーをご存知ですか?


昨年11月に行われた、ピンクリボンアドバイザー認定試験を受験しました。
今回は、このピンクリボンアドバイザーについて紹介していきたいと思います。

いきなりですが、乳がん検診の受診率はご存知でしょうか。
がん検診受診率(国民生活基礎調査による推計値)によると、乳がん検診の受診率は34.2%です(2013年)(グラフ1)。全国でピンクリボン運動が精力的に行われ受診率が増加しているとは言うものの、実際に検診を受けた人は3人に1人程度とまだ少ないのが現状です。
%e7%94%b7%e5%a5%b3%e5%88%a5%e3%81%8c%e3%82%93%e6%a4%9c%e8%a8%ba%e5%8f%97%e8%a8%ba%e7%8e%87乳がんは女性の壮年層(30~64歳)のがん死亡原因のトップですが、早期発見であれば90%の人が治癒するといわれています。この“早期”発見にはマンモグラフィや超音波(エコー)による画像診断が有効です。つまり、検診による早期発見が非常に重要であるということになります。
では、どのようにすれば受診率が向上するのでしょうか。
認定NPO法人乳房健康研究会が2013年に行った調査によると、住民検診でマンモグラフィを受けた人の3割は「知人・友人」に勧められたと回答しています。このことから、乳がん検診を勧める人の存在が受診率向上につながると考えられます。
そこで、“乳がんの検診、治療、ピンクリボン運動などについて正しい知識を持って、まわりの人の乳がん検診受診のきっかけをつくる人”として、ピンクリボンアドバイザー認定試験が始まりました。認定試験は初級・中級・上級と3段階に分かれています。
それぞれ、乳がんに関する正しい知識を身に付け、

初級…自分自身の健康管理に役立てたり、家族や知人・友人などの身近な人に乳がん検診を勧めたりする

中級…職場や地域の人々に乳がん検診を勧め、乳がんの正しい知識を伝える

 さらに、乳がんに関するさまざまな問題を理解し、その解決のために行動する

上級…乳がん検診や乳がんを取り巻く環境改善のために、教育・指導・社会活動を主導する

ピンクリボンアドバイザーは、ピンクリボン運動の主旨に賛同する人なら誰でも受験するこができます。私が受験した際には、医療関係者はもちろん一般の方もたくさん受けていました。私は昨年の試験で初級を取得したので、今年は中級を取得したいと思っています。
これから、ピンクリボンアドバイザーの活躍により受診率の向上、そして乳がんの早期発見につながることを期待し、私自身もピンクリボン活動に積極的に参加していきたいと思います。(大山 薫)

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